書道家 三輪田米山を訪ねて 青山書道教室 中本白洲
2014年07月20日
[中本白洲の書道教室][中本白洲の自己紹介]
三輪田米山は、愛媛の松山が生んだ偉大な
書家で、1821年1月10日、松山市
久米にある
日尾八幡神社の神官の子として誕生。
その後明治42年(1908年)
11月3日、88才で亡くなる迄
多くの優れた作品を残された。
また米山はお酒をこよなく愛され、
書家として以外にも、お酒の逸話と
ともに郷土の人達に愛され、親しまれ、
尊敬されてきました。
7月26日中学(西中島中学)の同窓会で
帰省をチャンスに、高校時代の友人
白石君の車で数か所の米山の石碑を訪ねましたので
紹介します。
客王神社前です。
この左に立派な 注連石 天地・一指があります
連石の前に立つと、感動です。
米山と対面して、語りかけられている気がします。
ゆったりとおおらかに
気取らず、自然体で揮毫していて
心が洗われます。
ここは
井出神社 松山市北立花町
井出神社のすぐ横を奥道後に源を発する石手川が流れいて
本日一緒の白石君は子供時代この境内でよく
遊んだそうです。
正面から見た拝殿、手前は上善如水の注連石
「上善・如水」は老子にありました。
「上善若水、水善利万物而不争、処衆人之所悪」即ち、
最高の善は水の如し。水は万物を利して争わず、
衆人の厭う低き所に身を処する。
———————-
客天満宮(祝谷)
注連石(しめいし)
「注連石」は、「しめいし」と読みます。
「注連石」の他に、注連(七五三)柱、
注連縄柱、注連掛け柱、
注連ぐい、注連掛け
鳥居などと呼ばれている
地域もあります。
住宅化のにより、見落としそうなほどこじんまりとした
お宮です。何度も地元の方に訪ね見つけました
土地の人はお旅所と呼そうです。
お祭りとき松山神社の神輿がお宮から出た後、
ここで休息するからこのように呼ばれるのですが、
菅原道真が筑紫へ流される途中ここを宿にした
という言い伝えもあります。
そこで注連石の文字の意味ですが、
聿懐の「聿」は辞書によると、筆を持っている象形で、
これから申し述べるという説明がありました。
天満宮ですから、ここで言う聿懐は、道真公を偲ぶといった
意味でしょうか。
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以下に 米山の作品を一部紹介します
愛媛大学蔵 六曲一双屏風
大胆な書きぶりですね!
酔 花…… 花に酔う
高 徳…… 徳が高い
心 酔…… 心からよいものだと思う
好 古…… 昔を好む。昔を大切にする
飲 楽…… 飲み楽しむ
有 終…… 物事の最後(最後の仕事)
心 酔…… 心からよいものだと思う
好 古…… 昔を好む。昔を大切にする
———————————–
従弟の高橋さんの家で米山を発見し撮影
鶴舞萬年寿
孳孳為善(じじぜんをなす)
「鶏の鳴くころに起きて孳(つと)め、孳(はげ)
みて、善を為す」
私の郷里「中島」の隣の「睦月島(むづきじま)」
にのこの言葉の注連石があるそうです
清 心…… 清らかな心
坐 忘…… 雑念を去って我を忘れる
————————————————
落款との調和も作品の出来不出来を左右する要
素です、一体として鑑賞してみると空間の複雑さ
が楽しめます。
—————————————–
三輪田米山は、鐘孅や王羲之をよく学びました。
しかし、やがて大酔しては奔放に書く
脱俗の境地に至る。
その生涯の軌跡が、この『無爲』の書には
象徴的に表現されているよう感じますね!
これも米山です
下記は指導手本として揮毫したそうです。
以上 米山を紹介しました。
7/26日には愛媛大学を訪ね
米山を勉強してきます、ブログで報告します。
下記バナ-は 初心者が気軽に勉強出来る
教室です。クリックして中本白洲の書道教室
を覗いてみてください。
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ブログをご覧くださっている皆さん
ペン字に関して取り上げてほしいことがありましたら
から連絡ください。順次回答します。
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