中本白洲による書作品の表現方法について
2014年08月17日
[毛筆の書き方]
書の表現は自由自在に出来大変楽しいものです。
線のリズム、筆の遅速、墨色、にじみ
など組み合わせますと、同じ一字でも何千パターン
といった表現が出来ます
ここでは基本的な表現を紹介します。
ここでは魚を
例にして解説をすすめます。
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この魚は背勢風にまとめ
知的で冷ややかな感じを与えます。
今回は魚について説明
これを向勢風にしますと
温かみがかんじられ
温厚で優しい漢字を与えます。

造形美を表現
文字はつぶれたが
魚とわかります
の閉まりと伸びやかさを
表現してみました。

少し左に回転で動きを表したり


逆回転 頭を大きく
不安定さで動きを表現
様々な表現が出来ます。
横画による余白の
アンバランスの変化
を表現
文字の空間の間を表現
直線美とレッカの強弱の面白さ

筆のスピード

線の面白さ 右傾きで意外性
『田』の円的な回転の面白さ
を表現しました
円形を意識した表現
おおらかな空間
流麗な線

上半分を右に傾け、ちょっと気を引く表現。れっかは普段作品で見られないような変な点画、これが見る人気を引き印象に残る 書となるのです。 文字の字形を崩しても、筆脈が取れている これはこれで個性的いいのです。
書はいろいろ表現が出来ますね
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