中本白洲による書作品の表現方法について
2014年08月17日
[毛筆の書き方]
書の表現は自由自在に出来大変楽しいものです。
線のリズム、筆の遅速、墨色、にじみ
など組み合わせますと、同じ一字でも何千パターン
といった表現が出来ます
ここでは基本的な表現を紹介します。
ここでは魚を
例にして解説をすすめます。
**************
この魚は背勢風にまとめ
知的で冷ややかな感じを与えます。
今回は魚について説明
これを向勢風にしますと
温かみがかんじられ
温厚で優しい漢字を与えます。

造形美を表現
文字はつぶれたが
魚とわかります
の閉まりと伸びやかさを
表現してみました。

少し左に回転で動きを表したり


逆回転 頭を大きく
不安定さで動きを表現
様々な表現が出来ます。
横画による余白の
アンバランスの変化
を表現
文字の空間の間を表現
直線美とレッカの強弱の面白さ

筆のスピード

線の面白さ 右傾きで意外性
『田』の円的な回転の面白さ
を表現しました
円形を意識した表現
おおらかな空間
流麗な線

上半分を右に傾け、ちょっと気を引く表現。れっかは普段作品で見られないような変な点画、これが見る人気を引き印象に残る 書となるのです。 文字の字形を崩しても、筆脈が取れている これはこれで個性的いいのです。
書はいろいろ表現が出来ますね
関連記事
-
- 中本白洲が『小坂奇石』の書を解析してみました。...
『十』ですが縦線をアンバランスに右に寄せ、縦線を傾けました。 ここでは 十・畫・水の縦画の傾… もっと読む »
-
- 智永千字文 『禮は尊卑を別つ』の臨書解説 ...
『千字文』(せんじもん)は、中国で子供に漢字を教えるために用いられた四言絶句の漢文の長誌です 武帝が、文官の周… もっと読む »
-
- 三輪田米山を訪ね、愛媛大学図書館所有の米山作品を観に行って来ました。中本白洲...
空港です 愛媛は砥部焼(とべやき)でも有名、 白地に藍色の焼き物である 空港には砥部焼の モニュメントが印象的… もっと読む »
- 2014年07月28日
- [中本白洲の自己紹介][毛筆の書き方]